社員のリスク認知、リスク対応力向上によるDC制度関心・関与の向上を!

プレビュー(内容一部抜粋)

 高齢化、グロ―バル化、流動化が進展している状況下、当面は右肩上がりの経済成長は望めそうにない。不確実性は、ますます高まっている。お金だけでなく人的ネットワーク、健康、稼得能力、時間などの諸生活資源を活用しながら、様々なリスクを戦略的に設計・管理することで夢や幸せを実現することが求められる。そのためには人生(一生)という長く困難な道のりを歩むための「知恵と武器」を獲得し、自らのものとしなければならない。 
 そういう意味では、これからのライフプラン(生活設計)とは個人がリスクとチャンス(自己実現、夢、機会)を取り込み、主体的に自らの人生を切り拓く“リスクマネジメント”として捉える必要がある。リスクとチャンスをいかにマネジメントしていくか、高齢化リスク(長生きリスク)への対応ツールとしてDC制度をどう捉え、活用していくか、リスクマネジメントの思考と技法をライフプラン研修の中で教育することが求められる。「リスクを徒らに回避するのではなく、逃れられないものと意識してリスクとうまく付きあって長い人生を生き抜く」、筆者はこのような考え方に則ったライフプラン研修こそDC制度との親和性・連動を高め、当該制度に対する社員の関心・関与を促す道であると考えている。
 効果的なDC制度運営は、効果的な継続教育・コミュニケーションによって実現される、そのためにも継続教育及びライフプラン研修を抜本的に見直す時期にきているのではないか。
  当小論文は、上記のような問題意識からまとめたものです。   ・・・・続く

全文閲覧
こちらの文書全文はPDFにてご覧頂けます。